能・狂言(NHK大阪ホール)

昨日に引き続き、今日も谷町4丁目へ。
現代芸術センターは日曜が休みだったので、
今日の公演とハシゴするのはできなかったんですね。


主催は大阪府NHKで、「関西元気文化圏共催事業」として、
格安なチケットの価格設定で気軽に公演を楽しめる企画のひとつ。
他にクラシック(別の期間には文楽などもあったみたい)もある。
1000円、2000円で能・狂言が観劇できるなんてほんとにお得。
しかも今日は野村萬斎さんが能、狂言どちらにも出演されていました。


演目は狂言が「痩松」、能は「俊寛」。
古典芸能の入り口として比較的分かりやすいものが選ばれていました。
狂言の方では小学校低学年ぐらいの小さな子も
きゃっきゃっと笑っていたので余計に楽しかった。
でも能の方はいつもそうなんですが、
あまりのゆったりとしたペースにときどき気が散ってしまう。
やっぱり前もってストーリーを予習しておくだけじゃなくて、
できれば謡のところも一通り読んでおく必要があるかもしれない。
謡の言い回しが分からないと、外国語を聴いている感じになってきて、
なにを言っているのか分からないまま話が進んでしまう。


あえて書くまでもなく、萬斎さんはすごい人だなあと思う。
狂言はどれも割合楽しめるけれど、
やっぱり萬斎さんが演じかどうかでかなり違ってくる。
この方がいると舞台に華があるし、声の通りがとても気持ちがいい。
いろいろ観てみなきゃいけないと分かってはいるのに、
どうしても萬斎さんが出演される公演を選んでしまうんだなあ。


写真を撮ってはいませんが、大阪のNHKホールの設計はシーザー=ペリ。
あまり好みではないけれど、
吹き抜けを覆うドーム型のガラス天井が印象的な建物だと思う。
他の細部のこだわりにも目がいってしまう。
まあ味気ない簡素な建築物でないのは結構なことかも。
でも私は好きじゃない(くどいですね)。