2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

谷崎潤一郎『吉野葛』

吉野葛・盲目物語 (新潮文庫)作者: 谷崎潤一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1951/08/14メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (39件) を見るタイトル通り、吉野を舞台にした紀行文というか物語というか。 男性の純真さ、ここでは津…

「happy conceptual」 杉山知子 + 藤本由紀夫(和歌山県立近代美術館)

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http://www.bijyutu.wakayama-c.ed.jp/exhibition/fujimoto.htm今月初めに行った展覧会へふたたび。 11日の藤本さんの講演会で、この展覧会についても語られていたのだけれど、 なぜ杉山知子さんとの二人展なのかについて、私にはとらえきれてないことを挙げ…

《市立五條文化博物館》

設計:安藤忠雄建築研究所 竣工:1995年4月(1998年1月増築) 先月、安藤忠雄さんの建物をまわることがあって、 その日のことをやっとひとかけらだけ書き留めながら、 私自身へのもどかしさでいっぱいになってた。 そんな心境も悪くはないのだけど、とどまっ…

『磯崎新の建築談議〈02〉アクロポリス―ギリシア時代』

アクロポリス ギリシャ時代 (磯崎新の建築談議 02)作者: 磯崎新,篠山紀信出版社/メーカー: 六耀社発売日: 2001/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るこれも思ってたより面白い。 コルビュジェが体験談を記している『東方への旅』を読みたく…

吉田修一『7月24日通り』

7月24日通り作者: 吉田修一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/12/21メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (96件) を見る主人公が自分の住んでいる町をポルトガルの地名と置き換えているところが心地よい。 でもそれは彼女が旧態依然とし…

「YUKIO FUJIMOTO HERE & THERE」(国立国際美術館)

(藤本由紀夫ビデオ上映会)この夏たびたび登場する藤本由紀夫さん関連のエントリー。 ほんとは今月11日の講演会にも行っていて、 「引用と複製」のテーマを面白く聴かせてもらったのだった。 いくつかサウンド作品も流されたのだけど、 その日の会場の音声…

平岡珈琲店 猫写真展2

http://www.hiraoka-coffee.com/gallery.html 猫写真展を行っているとのことだったので、 有名らしいお店へ初めて訪れた。 暑さのためにアイスカフェオレを注文。 でも今度はホットでこのお店の豆のこだわりを味わいたいところ。 写真の猫はほんとに私好みで…

堀江敏幸『郊外へ』

お盆の移動中に持ち歩いていたのはこの本。郊外へ (白水Uブックス―エッセイの小径)作者: 堀江敏幸出版社/メーカー: 白水社発売日: 2000/07/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 58回この商品を含むブログ (67件) を見る散歩者の文学。ずっとこの本の存在…

3つのCUE

旅行から帰ってきて、散らかってしまった本の整理中。 合間にiTunesStoreをのぞいてみて、コーネリアスの曲がアップされているのを見付ける。 「CUE」 多分去年発売された「BREEZIN'」に入っている曲と同じで、 シングルまで追っかけていない私には初めての…

三谷製糖

小旅行3日目高松は、暑さのため屋内の美術館や博物館をまわっただけ。 特筆すべきことが見つからないので、 私のお気に入りのお土産のことを。 抹茶味の和三盆「茶毬」で、今回は白の羽根さぬきとセットになったひょうたんを購入。 いつも商店街のなかにあ…

四国アイランドリーグ(サーパススタジアム)

小雨が降ったり止んだりのなか、高松へ移動。 18時試合開始の香川オリーブガイナーズvs愛媛マンダリンパイレーツを観戦に。 球場にかかる虹。空がすっきりしてなくて残念。 山に囲まれたのどかな球場で、空気がきれい。 自宅近くの甲子園とは違う雰囲気。 日…

エルネスト・ネト展(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)

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http://web.infoweb.ne.jp/MIMOCA/event3.html館内で食事をしてから、楽しみにしていた展覧会へ。 レストランに行くのに3階フロアを横切ったのだけど、 そのときからすでに作品のスパイスの香りが漂ってきていて、期待感がいっぱいに。 会期は10月8日まで。…

岡山→四国

岡山で知人と待ち合わせ。 予想通り遅れてくるとのことで、 のんびりとホテルで読書。 城下前のフツーのビジネスホテルだったけれど、 気持ちよく過ごすことができたので、 また泊まりたいなあと思う。 実はまだ前川國男の《林原美術館》が未見だったりする…

《岡山西警察署》

設計:磯崎新アトリエ・倉森建築設計事務所JV 竣工:1996年 福山から岡山に戻り、磯崎さん設計の建築へ。 週末に読んだ『建築談義』で、エジプト建築の柱の引用例に挙げられていて、 その39本の列柱空間を感じてみたくなった。 幾何学の中を歩いていくのっ…

鞆の浦へ

旅行1日目。 JR福山駅から瀬戸内海へ向かってバスで30分。 昔ながらの情緒が残る小さな港、鞆港が最初の目的地。 あとから調べて分かったことだけど、宮崎駿さんがこの地を気に入って2ヶ月間滞在され、 '08年公開の『崖の上のポニョ』の構想を得たそう。…

今晩は中目黒ラジオ

CORNELIUSニュースレターvol.18より ★RADIO NHK FM「小山田圭吾の中目黒ラジオ」 8/12(日) 22:00〜23:00 中目黒ラジオは、コーネリアスがNHKと協力してお届けする ラジオプログラムです。 2003年からスタートし、今回が9回目の放送になります。 エアチェック…

朝日放送新社屋

美術館の帰り。堂島川沿いの現場前。 ずっと覆われてたシートがはずされててるのに気付く。 この外観って、もしかして…。 情報収集に疎い私は、ぐるっと仮囲いをまわって探しました。 やっぱり設計は隈研吾建築都市設計事務所なんだ。 中之島周辺の変化はよ…

『コーネルの箱』

コーネルの箱作者: チャールズシミック,柴田元幸出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/12/05メディア: 単行本 クリック: 105回この商品を含むブログ (51件) を見るメモのみ。 《無題(ホテルエデン)》p133 《見捨てられた止まり木》p149 うずまき、止まり…

「建築ノート」No.3 建築×アート

建築ノート No.03 (SEIBUNDO MOOK)作者: 建築ノート編集部出版社/メーカー: 誠文堂新光社発売日: 2007/07メディア: ムックこの商品を含むブログ (5件) を見る遅ればせながら。 ぱらぱらめくってたら小林正人さんという方も登場していたので。見る目が厳しい…

吉行淳之介『砂の上の植物群』

砂の上の植物群 (新潮文庫)作者: 吉行淳之介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1966/04/27メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (14件) を見る主人公の亡父の幻影がなんども登場するのには辟易したけれど、 (作者の思いも重なっている…

絲山秋子『ダーティ・ワーク』

ダーティ・ワーク作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/04/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (76件) を見るいくつかの短編に数人の男女がひとりずつ中心人物となってる。 読み進めていくと、彼らの関係性がみ…

藤本由紀夫展「関係/relations - Fujimoto Yukio」(和歌山県立近代美術館)

http://www.bijyutu.wakayama-c.ed.jp/exhibition/fujimoto.htm「聴覚の遠足 2007/FUJIMOTO YUKIO audio picnic 2007」と題された、 今夏の関西3箇所での藤本由紀夫展。 私は西宮、大阪ときて、今日3つめの会場に向かうことができた。 美術館の設計は黒川…

和歌山行き

大阪駅から快速電車で直通。1時間半。travelタグをはる距離でもなかったかな。 《なかへち美術館》以来の和歌山行き。 途中、紀伊のあたりで読んでた本から目をあげると、車窓いっぱいに樹々の緑。 iPodからはSpangle call Lilli lineの“ice track”のサビが…

《和歌の浦アートキューブ》

http://www.city.wakayama.wakayama.jp/menu_1/art/0001.html 美術館のあとはバスに乗って和歌浦湾の方面へ。 お正月のときに読んだGAの座談会で、下吹越武人さんが挙げていた文化施設のことが頭に残っていたから。 そこで「和歌の浦へ入った途端に、何かハ…

吉田修一『初恋温泉』

初恋温泉作者: 吉田修一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/06/26メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (82件) を見る私の吉田修一分類では「東京湾景」の方かな。 メロドラマっぽくて全体的にあまり好きになれず。 でも男女の関係がすれ違…