『カポーティ』(シネリーブル神戸)

“ぽっかり暗い穴が空いてたんだ、ペリーにもカポーティにも。
暗闇に捕らわれて、その間正体を失ってしまったんだ。”


興味のない人にはわけの分からない戯言にしかきこえないし、
なんだかどこかの作家からの受け売りのような気もするけれど、
私が『カポーティ』を観て呆然となった気持ちをそのまま書きつけた。
強い絶望感を感じたはずなのに、同じくらいの満足感もあった。
このために『冷血』を読んで映画を観ていると、いろんな事象が重なったりつながったりして不思議な感じ。
まったく『冷血』を読まないで、もしくは逆にこの小説の熱烈に好きで映画を観ていたらどんな感じを受けるんだろう?