「もうだまっていられない〜建築家・前川國男の闘い〜」

今日は姫路へ。
関西の安藤建築でも、まだ行ってないところがあるので。
移動中、今年の4月に放送されていたNHKの番組をiPodに書き込んで観ていた。
耐震偽造問題に関連してつくられた前川國男の特集。
昨日のシンポウジウムは、この番組に出演されていた松山巌氏がパネラーで、
ところどころ話題に出てきていて、また観たくなった。


戦後の復興時にプレモスを開発し、
経済発展の時期に《旧日本相互銀行本店》を設計した意義を改めて確認する。
前川建築が経済性や効率性を追求したのは、その時代のため、人々のためだった。
新しい試みのために雨漏りの事故が起こったが、前川は実費で補修をしている。
日経アーキテクチュアで叩かれていた打ち込みタイルの破損の件にも目を向けなければいけないけど、
今起こっている建設の問題とは内容が異なってる。
私は、日経の記事はなんだか揚げ足をとっているような不愉快な感じがした。
この問題よりも昨日松山氏がおっしゃった、
都心の高層ビルの建設ラッシュの方がずっと罪深いのだと思う。
そのことは分かっているのに、私自身もその恩恵を受けて仕事をさせてもらっている現実がある。