アンリ・カルティエ=ブレッソン展(サントリーミュージアム天保山)

会期は16日で終了。
写真はよく分からないけれど、感覚的に興味が湧くものをじっくり眺めてみる。
ゲシュタポに密告した女を捕らえた女性の写真には強い印象が残った。
捕まえた女性はもちろん、その周りの群衆も一斉に険しい目を向けている。
会場の終わりにあった著名人の写真も面白かった。
カポーティの挑戦的な目つきが忘れられない。


今年ブレッソンの映画が公開されるようで、
出口のところでは一部映像が流れていた。
説明付きで写真鑑賞はおかしいかもしれないけれど、
どんな状況で撮られたかという解説を観ていると、一層興味が湧く。


サントリーミュージアムはもちろん!安藤忠雄さんの設計ですが、
10年以上経っても活気溢れていて、いい建築物だと思います。
ここのギャラリーは上のフロアから下のフロアへと続いていて、
その合間に休憩できるスペースが設けられています。
それがここの設計の最高の美点ではないかと私は思っています。
そこは薄暗いギャラリーとは分け隔てられた真っ白な部屋。
海側の窓からはたくさん光が入ってくる。
壁にはいくつかソファがあって、そこで緊張した頭をほぐすのもいいし、
同伴者と感想を述べ合ったり、窓からミュージアム外の広場を見下ろすのも楽しい。
(一度、広場で阿波踊りの練習をしている団体を見たことあります。)
ときどきスペースの関係で、この空間でも展示が行われていることもありますが、
(ジャン=ヌーヴェル展など)
やっぱりなにもない方がいい!