森村泰昌氏の記事

日経の夕刊(6/1)、最終ページの「ニッポン写真の革新者たち」という連載で、
森村泰正氏の制作活動についての解説が載っています。
”入門講座”と銘打っているだけあって、大変平易でわかりやすいと思います。
ただこの記事ではどういった方法で「写真」が表現されていったのかが主眼点になっていますが。


"1980年前後から「コンストラクテッド・フォト(構成された写真)」
「ステージド・フォト(演出された写真)」といった「作る」写真の動きが生まれてきていた。
ところが日本の写真家たちは、写真は現実世界をストレートに記録し再現するというもの、
という固定観念から抜け出せずにいたのである。
そんな中、「コンストラクテッド・フォト」に挑戦していったのが森村泰昌だった。"


以前、森村氏の作品について書いているので参照してください。
http://d.hatena.ne.jp/syn_chron/20060516


新聞記事に添えられていたのは
「『恋の片道切符』はもう古い」(2004年)でした。
これはゴヤの版画「ロス・カプリチョス」からモチーフを採った作品です。
写真の中の人物は皆、森村氏が扮しています。

森村氏のコメント
「今や恋のお相手もケイタイやパソコンでゲットする時代。
人間の関係や感情はそれでどう変わっただろうか」


screenshot
森村氏のHP