『アンリ・カルティエ=ブレッソン瞬間の記憶』(ガーデンシネマ梅田)
レディースデーでもあるので、ふらりと会社帰りに映画を観に行く。
4月に写真展を観に行っていた、アンリ・カルティエ=ブレッソンのドキュメンタリー。
http://d.hatena.ne.jp/syn_chron/20060415
写真展の会場で予告を観たときから思っていたのだけれど、
映像の感じが映画らしくなくて、妙に明るい。
明暗の幅が大きいのか、画像の粒子みたいなものが細かいのか、
専門的なことが分からないけど、とにかく違ってる。
まあ、さして映画の良し悪しには影響しないのだけれど。
映画の内容は、自身の作品について語るブレッソンや、
彼と親交があった作家、写真家、女優らのインタビューで綴られている。
絶妙な構図の写真が次々と大写しになって、感嘆のため息でいっぱいだった。
ポートレートも素晴らしく、
初めてマリリン・モンローを美しいひとだったんだと感じた。
これは私の勝手な解釈になるけれど、
ガンジーが暗殺される前に"死、死、死”と唱えたエピソードや、
「死を感じる」と語る晩年のブレッソンの映像を観ていたら、
私の思考はある映画の記憶へと浮遊していた。
ゴダールの『女と男のいる舗道』。
「裁かるゝジャンヌ」を観て”le mort(死)"とつぶやきながら涙するナナが、
最後にはあっけない死を迎える筋書き。
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これからの上映予定のなかでは、『カポーティ』が気になる。
もちろん作家トルーマン・カポーティを描いた映画。
http://www.sonypictures.jp/movies/capote/index.html
『冷血』が彼に名声や富だけでなく、挫折をもたらした作品だったとは知らなかった。