《瞑想の森》

設計:伊東豊雄建築設計事務所
竣工:2006年


いつも建築探しのたびにドキドキするんだけど、
観光名所ではないところで、しかも人通りの少ない地方のところに行ったりすると、
ほんとに自分が向かっている方向が正しいのかどうか、不安で仕方ない。
今回も同じく建物周辺にある墓地はよく見えていたのに、
《瞑想の森》はずっと近くの工場に隠れていて、
やっとそれが確認できたときの安堵感とときめきは格別だった。


「新建築」7月号で波形屋根の施工の難しさを読んだのだけれど、
実際目の前にすると、それらの苦労を読み取るよりも、
建物と自然の美しい調和に心奪われた。
石川幹子さんが担当された環境デザインにその効果があったのかな。


ただ火葬場というのは、それほど親しんで訪れるような場所ではない。
公共施設であるのに、気軽に訪れるような場でもないわけで、
どれほど地域の方に愛着を持ってもらえるかというのは、よく分からない。







施設の職員の方にも大変親切にしていただいた。
基本的に見学は快く受けていただけるようだけど、
一応電話で問い合わせをした方が、ご迷惑かけなくていいと思う。
(ほんとに基本的なマナーなんだけど)