《名和昆虫館(記念昆虫館・昆虫博物館)》

上記の美術館と同じ岐阜公園内にある建物。
どちらも設計は武田五一



記念昆虫館 竣工:明治40年



昆虫博物館 竣工:大正8年


時間があったので、博物館に入ってみた。
夏休みということもあって、館内はにぎやか。
私も幼い頃は蝶の羽を見るのが好きだったなあ、と思い返す。
ところが大人になった今でも、結構夢中になってしまった。
ルーペを持ち出したり、メモを取ったりして、
標本ケースからなかなか離れることができなくなる。






照明や私の姿が映り込んでしまったけれど、蝶の標本写真。
上の青いのはアマゾンのモルフォチョウ類。
この美しい光沢は金属だったんだ。
見た目に反して、このモルフォチョウ類は腐敗した果実や動物の糞尿の汁を好み、
死骸の腹部から出る液が、羽の美しさを損なってしまう。
そのため標本用に採取されたものは、すぐに腹部をはずしてしまうそう。


2枚目はニューギニアのミイロタイマイ
翅形(しけい)と差し込まれた色がきれい。
こういう自然の造形物を見ていると、
建築の形がどうのと考えることの意義がよく分からなくなってしまいそう。
他にはアマゾンのスカシジャノメにも繊細な美しさが感じられた。