「artificial heart:川崎和男展」


ランチのあとは川崎和男展へ。
川崎氏はここであえて書くまでもなく著名なプロダクトデザイナーの方ですね。
事故で車椅子生活に入ったことがきっかけで福祉機器のデザインを始めたり、
心臓発作で倒れた経験から医学博士号を取得し、人工心臓もデザインされたりしている。


まず最初の展示室に、いきなりナナオのディスプレイがガーンと並んでるのに圧倒される。
まだ会期は11月12日まであるので詳しくは書かないけれど、
それぞれの展示室の川崎氏のコメントを読んでいると、どうもご自身で展示構成を手掛けられたよう。
天井高や展示室の形状などを意識されてることが書かれていた。
他にはTAKEFUのナイフの展示室も良かった。ただプロダクトが並べられてるだけじゃなかった。
この展示空間は実際に体験されるのをオススメしたい。


一個のデザインとして気に入ったのはアイウェア
メガネ・サングラスの展示室では、実際に試着できるものもいくつか置かれている。
特に《カズオカワサキ MP-690》というのがすごく軽くて着け心地がいい、
というより、かけているのを忘れてしまいそうなぐらい装着感がない。

http://www.masunaga-opt.co.jp/product/Kazuo_kawasaki/

上記のサイトのMasterpieceの中で《MP690-21》がそれに近いものかな。
特徴のところを読むと、なぜこのメガネの着け心地が良かったのかが具体的に分かってくる。
フレームとレンズの接続にネジが一切使われていないデザインを気に入ったけど、
機能としても優れていることが分かって、まるで建築みたいだなあと思った。


あとアップルの《Mind Top》の赤タイプ。これは商品化されなくてとても残念。
もう10年以上前のデザインになるけれど、今でも欲しくなってしまう。