『東京R不動産』

東京R不動産

東京R不動産

話題になってから随分経って手にとったけど、
やっぱり評判になるだけあって面白い本だった。
読んでいない方のために書くと、
載っている不動産物件は狭かったり古かったりと、
通常ではあまり条件が良くなさそうなものばかり。
でも改築改装を施して魅力ある物件に変身!
オフィスビルの屋上付きの部屋なんていいなあ。


これを読みながら思い出していたのは、私が以前3年ほど住んでいた都市公団の賃貸住宅。
そこが建ったのは昭和30年代で、私が生まれる随分前。
4階なのにエレベーターもなかったし、外観もただのコンクリートで面白くなかったけど、
上手く使い込まれた室内が気に入って、しばらく住んでいた。
冬の昼間、大きく開いた窓から、
クリーム色の壁やニスで何度も塗り重ねられた板張りの床に
光が射し込むときがとても気持ちがよかった。
洗面台や便器、風呂場のタイルもむき出しの陶器で、その質感も好きだった。
今の新築マンションではコーティング加工されているのがなんだかしっくりこない。


この本に載っていた「眠庵」っておそば屋さん行ってみたいなあ。
あまりに有名店になってたりするのかなあ。
店主の方が自ら改装されているエピソードが面白かった。
忘れないようにHPをメモ。http://www.nemurian.net/