講演会「『室内』の50年と日本の家づくり50年」(INAXギャラリー大阪)

講師:鈴木真知子(『室内』企画編集室室長)・布野修司滋賀県立大学大学院環境科学研究科教授)

『室内』の52年 - 山本夏彦が残したもの - 展の関連イベント。
会場はやはり『室内』をよく知る世代、50代ぐらいの方が多いようだった。
講師として布野修司氏がお話されたのだが、この方は先日のアセテートの講演会
「関西の三奇人ふたたび 安藤忠雄×毛綱モン太(遺影)×渡辺豊和」にも出演されていたなあと思っていたら、
http://d.hatena.ne.jp/syn_chron/20060916
その講演会の主役であった渡辺豊和氏もINAXの会場に登場。ちょうど私の前の席に来られる。
対談の最中に、ときどき布野氏が渡辺氏に話題を振る場面があって、
それにとぼける渡辺氏の返しが楽しかった。


『室内』が「手に道具を持つ人のための雑誌」だったことを受けて、
『室内』休刊に対して布野氏がしきりに嘆かれていたのは、
「職人」のためのメディアがなくなってしまったということだった。
S31年の「好きで大工になりました」の特集記事を始めとして、
常につくる側を取材し、つくる側を念頭に置いて制作された雑誌。
しかし読者である作り手の人工が減少し、
『室内』の強みであったインテリア家具の類いが、
世間ではファッション化されてしまったのが逆風になった。


(続きは後日書きます)