「前川國男建築展in京都」ふたたび

先月19日にも行った前川國男展へ。
http://d.hatena.ne.jp/syn_chron/20061119#1163946202



今日は2回目のシンポジウム。
パネラーは松山巌氏、布野修司氏、松隈洋氏。
京都でこの巡回展は最終ということで、
まず松隈氏がスライドを流しながらこの1年間を振り返る。
それぞれの会場の様子や独自の工夫の紹介とともに、弘前や新潟の写真資料が良かった。
弘前では《弘前中央高校講堂》の備え付けの椅子が、
市民ボランティアの協力で2年がかりで補修を完了したことを知る。
(外観のみだけど、写真があったので載せておく)




松隈氏のスライドのあとは、それぞれパネラーの方が発言される。
主に、前川建築を通して現代の建築(家)の在り方を問う問題について話された。
私は全く知らなかったのだけれど、《京都会館》にも増築もしくは全面改築の提案が出ているらしい。
現状は稼働率70パーセント以上という数字が出ているが、
ステージの規模が小さい理由で大阪の方へいってしまう講演があるそう。
でも全面改築っていうのはにわかに信じがたい話で驚いてしまう。
世間一般からの目から見れば、あの界隈でまず壊すべき建築は《京都会館》になってしまうのかな。
一般的なきれいの判断基準で考えると、まわりに比べれば薄汚くて野暮ったい建物になるのかもしれない。
この問題の動向には気をつけておきたいと思う。