カールステン=ニコライ「syn chron」

今日は1月7日(土)に観た、「syn chron」について書きたいと思う。

「syn chron」は山口情報センター(http://d.hatena.ne.jp/syn_chron/20060112に写真)
で行われていたカールステン=ニコライの新作インスタレーション


広い空間に上記の写真のようなドームが置かれており、
機械的な動きのレーザー光線があてられ、
取り付けられたスピーカーから現代音楽が流れている。
このドームは外から眺めるだけでなく、中に入ることもできる。
中に入ると学芸員の方がクッションを持って来てくれた。


一通りのプログラムを観るのに約30分。
初めは単調なレーザーの動きと音楽になかなか馴染めない。
カールステン=ニコライさんは旧東ドイツの方なので、
時間の感覚が大きく違うのかなと考えてみた。
でも次第にこの空間に慣れてきたのか、だんだん心地よい感じがしてくる。
(この感覚は映画を観るときと似ている。)
この展示はドイツ・ベルリンと山口のみらしい。
多少の出入りがあっても土曜の夕方に常時5人程度の少人数で鑑賞できるのは、
私の住む関西ではなかなかないことだった。
アートの中に包まれてくつろいだ姿勢でじっくり考えごとができた。



途中レーザーの光が小さな点になって、
ドーム全体にたくさんのホタルがとんでいるような動きの時間がある。
それが始まったときに幼い子とお母さんから「わあ、きれい。」と声がして微笑ましかった。
いろんな現代アートがあるけれど、
人の六感にダイレクトに訴えかけてくるような体感型のものが、今の私たちには必要なのかな。
みんなきっと、いろんな気持ちを我慢して押さえつけてるから。
それにしてもレーザーのホタルのような動きはどうやってプログラミングするのかな。
やっぱり本物の昆虫の映像からトレースするんだろうか。


公式HP http://synchron.ycam.jp/
観て来た方のBlog(私よりずっと説明が上手で、専門的)http://d.hatena.ne.jp/shinpei830/20060105


できれば明日は、このあと1月8日に訪れた、小野田と宇部のことを書きたい。