[book]『現代日本の建築vol.1』


現代日本の建築vol.1 (ART BOX IN JAPAN)

現代日本の建築vol.1 (ART BOX IN JAPAN)



重たい本です。建築家カタログみたいな感じ。
建築家ひとりに割かれるスペースは見開き1ページであまり突っ込んだ内容じゃないんだけど、
取り上げられている人数が多くて、ぱらぱらめくりながらぼんやりとした記憶が呼び戻されることも。


例えば宮本忠長氏。
先日内藤廣氏の著作に登場されていて、
設計された《長野市立博物館》を観てみたいとメモしてたけど、
実は今年訪れた《松本市美術館》を設計されていたことを知る。


通路や階段の表情が気になる美術館だった。






火を使うからという理由で喫茶室を別棟にする配慮がされている。
当然ではあるけれど、なかなかなされていないこと?




この美術館で強く印象に残ったのは草間彌生さんのアート。
松本が出身地だそうで、多くの作品が常設されている。
よくあちこちで見かけるオブジェだけではなくて、
繊細な印象を受けるリトグラフや写真もあった。私は初めて。
あと部屋全体が草間アートになっているインスタレーションが3つ続いていて、それが圧巻。
ほとんど他の観客がいないから、ひとりでその部屋を占領してじっくり観る。
この人の言及や著作を知らないので勝手な想像だけど、
水玉強迫っていうものを感覚的に理解できたような気がする。


美術館の外にも草間アート。