[book]『タワー―内藤多仲と三塔物語』

タワー―内藤多仲と三塔物語 (INAX BOOKLET)

タイトルの三塔というのは、
名古屋のテレビ塔、大阪の通天閣、そして東京タワー。
私は高校生まで愛知県に住んでいたので、テレビ塔は身近な存在だった。
テレビ塔の下をまっすぐ伸びる《久屋大通公園》は栄町に行けば必ず横切るものだったし。
というか私の世界がほとんど愛知県内で占められていたとき、
街の中心地にシンボル的な公園があるのは当然だと思っていた。
それが他の都市を訪れてみるとそうでもないのがだんだん分かってくる。
たしかに公園はつくられているけれど、やっぱり主役は交通施設や商業施設。
公園の存在はそれらとは切り離されたところにあるような気がする。
そういったことを思い起こさせられた。