河本実千代「紡いだ時間」(roundish)

http://www.roundish.com/2007/04/post_13.html

2日前、caloで見付けたDMに惹かれた。今日は最終日。

一度目の前を通り過ぎて、一区画を一周してから見付けた古いビル。
1階はカフェで、4階にギャラリーがある。
ギャラリーの真ん中に小さなモニターが置かれ、そこで新作“紡いだ時間”の映像が流れていた。
次々と重なっていくアニメーションの世界が繊細できれいだなあと思いながら、
すごく気になったのが音楽。mmiuraさんという人。
この名前、他でもひっかかったことがある。
なんとなくもやもやした気分でいったんギャラリーを後にする。
(この日の開場は17時までだったので、19時からの野外上映会まで、
近くのTARO NASU OSAKAに寄らせてもらった。)


再び19時からの野外上映会。
ビル前の敷地に椅子が並び、写真の向かって左側のコンクリート壁に映像が映された。
上映内容は河村さんが2004年から制作して来られた6作品で、
最初の作品が流されたときに、さっきのもやもやが解決された。
私はこの河村さんの処女作をみたことがあったんだ。
彼女が通っていた学校の映像クラスに私の知り合いがいて、
学校主催の上映会で“Date with a photographer”をみてた。
完成度もいちにを争うぐらいだったからよく覚えている。
そして2作目の“Once upon a time,pigeon…”も別の上映会で。
でもその頃はmmiuraさんの楽曲の良さの方が光っていた印象が強くて、
河村さんのアニメーションはきれいだけど泡のようにイメージが消えていった。


上映会では河村さんのトークもあって、
4作目の“デイ・リリー&キャメル”から彼女の創作の動機付けが一変したように感じた。
「野生のラクダはいない」
そして今回の“紡いだ時間”は蜘蛛の巣がモチーフになっている。
そうやって主題が明確になって、作品に強さが現れてきたように思う。


ほんとに偶然に、でも引き寄せられるようしてここに来ていた今日の不思議。