「アトリエ・ワン いきいきプロジェクトin金沢」

http://www.kanazawa21.jp/exhibit/atelier_bow_wow/index.html

アトリエ・ワンが半年間に渡って、金沢の人々と街づくりをおこなうプロジェクトで、
写真の長期インスタレーションルームでは、これまでのワークショップの内容が報告されている。


黒板に挙げられていたひとつに、金沢に特徴的な「広見」という空き地の利用についてがあった。
私は「広見」って知らなかった。会場の説明文を引用しておく。

「広見」:江戸時代、火災時における延焼防止や高札のケージのために整備された場所のことで、道路の一部が周囲より広くなっているところを指す。

それについての案は、映画会場にするのが良かったな。
以前私が大阪のroundishで野外上映会を経験したのと同じ感じかな?
虫にたくさん刺されてしまったのが難だったけど。
将棋の会場にする案もあった。武庫川の橋の袂にもそんな集まりがあったな。




もうひとつ気になったのは会場に置かれていた自転車。
中国製のものにカーブしたスチールが荷台のところに取り付けられている。
既出のプロジェクトなのかもしれないけど、
近くのモニターではこの自転車を北京の街で走らせている様子が流されていた。
複数の自転車が幅広道路の隅にとまり、
荷台のスチールを組み合わせてテーブルと椅子をつくり、その場に即席カフェを設ける。
そうすると不思議そうにわらわらと人が集まってくる。
映像では特に説明もないし、明確な言葉も交わされていないのだけど、
思わず見入ってしまう内容だった。これってクシュトフ・ウディチコだ。
ウディチコが批判精神に溢れていたのに対し、アトリエ・ワンのはもっと友好的。
プロジェクトの締めとして、金沢バージョンのこんな映像もできあがってくるのかな。