エルネスト・ネト展(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)

http://web.infoweb.ne.jp/MIMOCA/event3.html

館内で食事をしてから、楽しみにしていた展覧会へ。
レストランに行くのに3階フロアを横切ったのだけど、
そのときからすでに作品のスパイスの香りが漂ってきていて、期待感がいっぱいに。


会期は10月8日まで。
撮影可だったので、どんな写真をここに載せようか考えていたけど、
これを読んだ方にもぜひ行ってみてほしいので、数枚にとどめておこうと思う。

白い布で囲まれた作品の内部に鑑賞者みずからが入り込んで体感するインスタレーション
ゆるやかにいくつかのセルに分かれていて、ある地点で奥行きを感じた瞬間の写真。
「ゆるやかに」というのは、ずっとここで感じられたキーワードで、
作品の中で座り込んだり、寝転んだり。
いつもの絵画鑑賞とは違い、もっと緩やかなルールの中で皆で気持ちよく作品を楽しむ。
いつも会場でちいさくなってる赤ちゃんが、ここでは大活躍。
彼らの動きをみているときが、一番心がほぐれて意外性もいっぱいだった。
クッションにもたれながらこの作品の意義を考えてる私の横で、
連れは先ほどのワインの相乗効果もあってふわふわとうかれ気味。
「ミルクドームの中のビフィズス菌」とかつぶやきながらにやにやしてた。
ごちゃごちゃ考えるのも馬鹿みたいかなあと思いながら、
後日発送される図録の予約を申し込み。


会場を出ようとすると、最後に作品外側から案内されるところ。
ささやかだけれど、はっと気付かされることがあって、
パンフレットにあったネトのドローイングが鮮明になる。
これは以前行った『GARDENS』ではみられなかった。


(作品にはそば粉なども使用されているようなので、
アレルギーのある方は事前に美術館に問い合わせしてみてください。)