本のこと

それなりに本は買っているし読んでいるのだけど、
ここで読後メモを書き留められないまま次の本へ移ってしまう。
わわっと「読みたい!」って気持ちになったことを記録したくなるのが最近の傾向。
そしてこの日そんな衝動があったのはこの本。

恋する建築

恋する建築

タイトルだけだったら手にとらなかったかもしれないけど、
週末の東京での予定に「中村拓志展覧会」も入れていて、
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/434.html
ぱらぱらとページをめくると展覧会紹介の写真で見覚えのあるものも。
ああ、これは絶対移動の中で読む本だ。
空港の待ち時間からスタートということで旅行鞄にしまう。
まるで映画の封切りを待ちのぞむような気分にも似ていて、ささやかな幸せがつまってる。


ほんとは書店に入った一番の目的がこの本を探すこと。

モノローグ

モノローグ

ディアローグ

ディアローグ

平野さんもはてなを書かれているのは有名な話だけれど、そこで刊行が予告されていたのが気になった。
http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/20071201/1196441447
今回は2冊同時刊行。それぞれ彼の20代のエッセイ集と対談集が収録されている。


私はなんどか平野さんの小説やエッセイに挑んできたと思う。
でも完読できなかったり、読後感がとても嫌な気分になったりであまりいい印象がない。
それなのにやっぱり気になる作家の方なんだ。
もしかしたら平野さんの文体のリズムが合わないのかなあと思っているので、
青い方の対談集を選んだ。
これが読んでみるとなかなか面白くて、12ある対談のうち、7つを読了。
20代の頃からこれだけの芸術観、宗教観を持たれていたのかなあと思うと圧倒されてしまうけど、
ところどころ共感できる部分もあったりするのが同世代なのかな。それとも世代なんて関係なく?
でも少しでも作家の意図するところを知ると、途中であきらめてしまった作品をまた読んでみたくなった。
個人的に好きなのは三島由紀夫についての鼎談。
芸術論を集めたもうひとつのエッセイ集も面白く読めそうな気がする。
その赤い方は買わないで、隣にあったこちらに手が伸びていた。

案外、買い物好き

案外、買い物好き