《浜田市世界こども美術館》

http://hamada-kodomo.art.coocan.jp/


松江の知人に運転してもらって、少しずつ島根の建築を訪れているのだけど、
今回お願いしていたのは高松伸さん設計の小さな美術館。
位置的にすっと海沿いを走ったらすぐ着くのかなあと思っていたら、
高速道路が途切れていたりして、なかなか大変だった。いつもごめんなさい。
石見銀山へ向かう車の混雑もあったしね。
そういえば《島根県立古代出雲歴史博物館》では金印の展示(実物は11月21日〜12月2日の期間展示)があって、地元の方で大盛況だそう。
この間の参議院選挙では「ハコモノ」の筆頭みたいに写真が載せられていたけど、
オープンして間もないのに勝手な評価をされているのが疑問だった。


浜田市に入ったあたりで雲行きが怪しくなり、到着した頃には雨が降り出した。
山陰らしい変わりやすいお天気。
あまりすかっとした写真は撮れなかったけれど。


設計:高松伸建築設計事務所
竣工:1996年


建物の端から端まで開かれた窓が印象的。


企画展示室の通路。5階から4階へと下るスロープになっている。
通路自体も展示空間に利用されていて、流れるように鑑賞している感じ。



3階常設展示室。



トイレなんだけど、見上げたところが良かったので。
大きな開口の角にあたるところ。



3階隅にある立入禁止場所。
下の写真で見ると、絵がかかっているところの頭のカーブしたところ。

本来意図した用途はなんだったんだろう?
多少危険は伴うのかもしれないけど、気持ち良さそうな空間が想像できてのぼりたくなってしまう。
なんだか空に届きそうな場所に思えてくるのは、窓がカーブの向こうにあるせいかな。



3階フロアの休憩場所。



足元には紅葉した山と、日本海がみえる。
お天気だったらどんな眺めがひろがっていたんだろう。


いちども高松さんの著作にあたったことがなかったので、
関西に帰宅してから『夢のまにまに…』をぱらぱらと読み始めてた。

夢のまにまに夢をみる

夢のまにまに夢をみる

そこで世界こども美術館への途中で横を通り過ぎた《サンドミュージアム》も、高松さん設計だと知る。
世界一の砂時計がある博物館。
真っ暗だった帰り道、ふたつのガラスのピラミッドが美しく光っているのがみえた。
島根だけでも他に高松さんので行ってないがあるし、菊竹さんのも途中になってるし。
助手席から満月がみえていて、そういえばこの3連休は広島の《奥田元宋・小由女美術館》に行く予定も立ててたことを思い出す。
行きたいところがたくさん。