MOOK本を2冊

syn_chron2007-03-10


先週の土日からCADの講習に行っていて、
平日の勤務とも合わせると、ずっとずーっとPCの前に座ってることになる。
ああ旅に行きたい。せめて美術館に行きたい。
講習も自主的に申し込んだものなんだけど、既に知っている内容の復習をしているだけで、
もしかしてインストラクターの先生よりも私の操作の方が早いかも。
もうちょっと設計のことを学べるかもと期待してたんだけどな。
そんなことを思いながらの帰り道、近所のネコを撮ってみたり。


そんな週末にも素敵な情報が入ってきた。
ひとつはここのブログによくコメントをくださるkubota_staffさんの記事が雑誌に掲載されているとのこと。

インテリア and home No.1 (オレンジページムック)

インテリア and home No.1 (オレンジページムック)


ちょっとのぞいてみようかなあと思って、書店で雑誌を手に取ってみると、
kubota_staffさんが設計・建築を担当された住宅の記事が見開き3ページに渡って書かれてるのを知る。
他のページの記事も実用的な内容もありつつ、「天然生活」や「Lingkaran」を感じさせるようなものもあるようで、
家でゆっくり読んでみようと思った。


kubota_staffさんが設計された住宅のことははてなでも読ませてもらっているのだけど、
このムック本ではまた別の魅力が書かれていて面白かった。
それはより写真がふんだんに載せられてたり、プロの方の編集であるというのはもちろんだと思う。
でも施主の方と設計された方、両方への取材で構成されているのが良かった理由の一番だった。
両方の記事とも、読んでいてとても気持ちが満たされる。




もうひとつの情報もはてなつながりで。
私がよく読ませてもらっていたはてなに出版社の編集の方が書かれているのがあって、
その方が手がけられたデザインのムック本が創刊されたとのこと。
(匿名性がなくなっちゃったので、はてな日記名などは伏せておこうと思う)

design adDict 1 デザイン・アディクト 1

design adDict 1 デザイン・アディクト 1

http://design-addict.jp/


最近のこの編集者さんのデザインに関するエントリーに、私は全然ついて行けてなかった。
それは私がそういうことに疎いというのもあるんだろうけど、
ムック本に載せられるような入魂のネタを少しずついただいてたからなんだなあと分かった。
まだ全部に目を通していないけれど、
旬のアーティスト・デザイナーのインタビューをがんがん載せている記事を中心に、読み応えがありそうなものが並んでる。
そして現在だけじゃなく、長い月日を通して愛されているデザインにも目を向けているのがいい。
以前『室内の52年』を読みながら、芯のある雑誌があったこと、そしてなくなってしまったことを考えていたけれど、

『室内』の52年―山本夏彦が残したもの (INAX BOOKLET)

『室内』の52年―山本夏彦が残したもの (INAX BOOKLET)

また今の時代にふさわしい視点で、大事なことを伝えることができる雑誌が続いたらいいなあと思う。
今度の特集は「ニッポン、世界の新鋭建築家30人」だそうで、どんな方が取り上げられるのか楽しみ。
新鋭ってどれぐらいの方を指すんだろう?



ここからはとても個人的なことを。
今年からCasaBrutusの定期購読をやめてしまった。
店頭で購入していた頃から数えると5、6年お世話になっていたのになあ。
読み始めた当時は、それぞれの記事を読み込んでいくのが楽しかったのだけれど、
最近は家に届いてもしばらくほって置かれていて、どうこうしているうちに次のものが来てしまう感じ。
やっぱり記事ひとつひとつが徹底してないと面白くなくなってしまうのかな。
同じテーマを小手先だけ変えられて出されても、自分の知ってること知らないことの確認のために目を通しているだけだった。
先に書いた「デザイン・アディクト」は、夢中でCasaを読んでいたような私を呼び戻してくれるかもしれない。


あと梅田の書店2店での「デザイン・アディクト」の扱いは対照的だった。
・「ブック・ファースト梅田店」
 電話できいてみたけれど入荷してない、とのこと。
 行ってみたらほんとになかった。他のエクスナレッジの建築ムックはしっかり置いてあるのに。
・「ジュンク堂梅田店」
 ヒルトン内の大規模とはいえないところだけど、デザインコーナーにしっかり平積みしてあった。


同じことが美術手帖の妻有トリエンナーレの特別号でもあって、
こちらは開催期間もわずかで売れる期間が限定されていて、
しかも日曜美術館で取り上げられた直後だったのにブック・ファーストの店内在庫ゼロ。
POSデータをわざわざ説明してくれた店員さんの話によれば、
いつも通り数冊入荷して早い時期に完売したままになっていたそう。
売れるときにどうして売る気にならないのかな。
岩波とかみすずみたいに返品がきかない書籍もあるのかもしれないけど、
すごく勿体ないことなのでいらいらしてしまう。
ブックファーストの梅田店は御堂筋の通りに面してデザイン雑誌のコーナーが置かれていて、
大きくとられた窓の全面に、色とりどりの表紙が書棚に並んでいるのがみえる。
その窓を横目で眺めながら店内に入るのが好きなんだけどな。
もちろん5000円以上の購入でもらえるドリンク券も魅力的だけど。